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【都道府県ランキング】神社数1位は新潟県!歴史から読み解く理由と巡り方

2026年7月18日

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【都道府県ランキング】神社数1位は新潟県!歴史から読み解く理由と巡り方

越後国一宮の弥彦神社(彌彦神社)

神社の数で日本一なのが新潟県です。しかも、その差はちょっとやそっとではありません。

「神社が多い都道府県」と聞くと、京都府や三重県(伊勢神宮)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実はこの2府県、神社数ランキングでは上位10位にすら入りません。

ではなぜ新潟県がこれほど突出したトップに立っているのか。
理由をひもとくと、江戸時代の人口の話から、明治政府の政策にまでつながっていきます。そこで代表的な社寺や、実際に巡る際のおすすめルートまで、じっくり紹介します。

新潟県が神社数日本一である理由

まずはデータから見てみましょう。

文化庁「宗教統計調査」(令和6年版、令和5年12月31日現在)によると、新潟県の神社数は4,664社で全国1位。2位以下を大きく引き離すダントツの数字です(参考:2018年時点の調査では新潟県4,753社に対し、2位兵庫県3,836社、3位福岡県3,322社と、900社以上の差がありました)。
年によって多少の増減はあるものの、新潟県が2位以下を大きく突き放してトップに立つ構図は、長年変わっていません。

では、なぜ新潟県にこれほど神社が集中しているのか。理由は大きく2つあります。

ひとつめは、江戸時代からの人口増加です。
新潟県(旧越後国)は稲作に適した気候に恵まれたうえ、北前船の寄港地として日本海側の経済拠点でもありました。新田開発が進み集落が増えるたびに、それぞれの集落が自分たちの氏神を祀る神社を建てていったのです。

1888年(明治21年)の人口調査では、新潟県の人口は166万人で全国1位。2位兵庫県(151万人)、3位愛知県(144万人)を上回り、当時の東京府(135万人)すら4位という規模でした。集落の数がそのまま神社の数に直結していたわけです。

ふたつめは、明治政府の神社合祀政策への抵抗です。
明治後期、政府は「増えすぎた神社を整理する」方針を打ち出し、1914年(大正3年)までに全国で約20万社あった神社のうち、実に7万社ほどが取り壊されました。

ところが新潟県では、県が神社の統廃合に消極的な姿勢を取り続けたことや、住民の反対もあって合祀があまり進みませんでした。その結果、ほかの都道府県では失われた集落単位の神社が、新潟にはそのままの形で数多く残ることになったのです。

つまり新潟県の神社数日本一は、江戸期に集落とともに増えた神社が明治の整理を逃れて生き残ったという、2つの歴史が重なって生まれた記録だといえます。

代表的な社寺・史跡

新潟県内で特に知っておきたいのが、越後国一宮の弥彦神社(彌彦神社)です。

創建年代ははっきりしていませんが、正史に登場するのは『日本後紀』天長10年(833年)の記事が最初とされ、この時点ですでに「名神」として朝廷から特別な扱いを受けていました。

祭神の天香山命(あめのかごやまのみこと)は、越国開拓の命を受けて現在の長岡市付近に上陸し、地元の人々に漁業や製塩、稲作、養蚕などの産業を教えたと伝わっています。江戸時代には高田藩主・松平忠輝が500石の社領を寄進して朱印地となり、明治4年(1871年)には近代社格制度で国幣中社に列せられました。

新潟市の総鎮守として知られる白山神社も見逃せません。
創建年代は2度の火災で古い記録を失ったため定かではありませんが、延喜年間(901年〜)または寛治年間(1087年〜)の創建と伝わっています。延喜式神名帳に記された「越後国沼垂郡船江神社」に比定される古社で、大正13年(1924年)に県社、昭和56年(1981年)には別表神社に列せられました。農業や海上安全、縁結びの神として、地元の人々に長く親しまれています。

このほか、御朱印巡りの人気スポットとして新潟県護国神社なども挙げられ、県内には由緒ある社寺が数多く点在しています。

地域の祭り・行事との関わり

弥彦神社の「弥彦燈籠まつり」
弥彦神社の弥彦燈籠まつり

神社の数が多い新潟県らしく、社寺にまつわる祭礼行事も豊かに残っています。なかでも代表的なのが、弥彦神社の「弥彦燈籠まつり」です。

この祭りは1,000年以上にわたって受け継がれてきた「燈籠神事」を中心とした行事で、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。毎年7月24日から26日にかけて開催され、五穀豊穣と疫病退散を祈願する、1年でもっとも賑わう時期です。

なかでも見どころは25日の夜。県内各地の団体が奉納する大燈籠や、数多くの小さな飾り燈籠が、神楽や鬼舞とともに練り歩きます。2基の神輿や神職、関係者を合わせると1kmを超える行列となり、練り歩きにはおよそ2時間もかかります。神楽や鬼舞を奉仕するのは10歳前後に選ばれた子どもたちで、行列中は足が地面につかないよう肩車をされて運ばれるのがならわしです。あわせて約250発の奉納花火大会も行われ、祭り全体を締めくくります。

巡るならこのルート(豆知識も交えて)

では、日帰りでも楽しめるおすすめルートを紹介しましょう。

まずはJR弥彦駅から歩いて弥彦神社へ。拝殿でお参りをすませたら、拝殿前の授与所で御朱印をいただきましょう。御朱印の初穂料は500円〜で、弥彦山と拝殿が描かれたオリジナルの御朱印帳も用意されています。

続いて弥彦山ロープウェイに乗り、山頂からの絶景を楽しむのが定番のコースです。境内から少し足を延ばせば、門前町ならではのグルメや食べ歩きも楽しめます。時間に余裕があれば、そのまま新潟市街まで移動し、総鎮守の白山神社にも立ち寄って縁結びの御利益にあずかるのもおすすめです。

訪れる時期にもこだわりたい方には、燈籠神事が行われる7月24日から26日がいちばんのおすすめです。1,000年続く神事の熱気を肌で感じられます。正月であれば、初詣で賑わう境内の雰囲気も新潟らしい神社巡りの醍醐味です。

まとめ

新潟県の神社数日本一は、稲作と北前船交易で栄えた江戸期の人口増加という「土地の物語」と、明治の神社合祀政策に抗い続けたという「人々の物語」が重なり合って生まれた記録でした。京都でも伊勢でもなく新潟県がトップだという事実を知ったいま、越後国一宮・弥彦神社の1,000年を超える歴史や、1kmにおよぶ燈籠行列を、一度は自分の目で確かめてみたくなるのではないでしょうか。

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