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【都道府県ランキング】幸福度ランキング「教育」部門No.1は福井県!その理由と暮らしのリアル

2026年8月11日

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【都道府県ランキング】幸福度ランキング「教育」部門No.1は福井県!その理由と暮らしのリアル

都道府県の幸福度ランキングで、教育分野だけは一度も首位を譲っていない県があります。それが福井県です。

日本総合研究所の「全47都道府県幸福度ランキング」で、福井県は2024年版まで6回連続で総合1位を獲得していますが、教育分野では調査が始まった初回から数えて7回連続、一度も1位の座を明け渡していないのです。

総合順位で他県に迫られた年があったとしても、教育だけはずっと福井の指定席だったということになります。この記録を支えているのは何なのか、県内の取り組みや、暮らしの中に根づいた土壌まで、じっくり深掘りしていきます。

福井県が幸福度ランキング「教育」で日本一である理由

日本総合研究所の「全47都道府県幸福度ランキング2024年版」は、健康・文化・仕事・生活・教育の5分野・全85指標で都道府県の幸福度を算出するものです。

このうち「教育」分野で、福井県は調査開始の初回から7回連続で全国1位を守り続けています。ランキングの分析では、不登校児童生徒割合の低さや余裕教室活用率の高さなどが、この教育分野1位をけん引していると説明されています。

数字で見ても、その強さは際立っています。
文部科学省の調査によると、福井県内の国公私立小中学校で2024年度に年間30日以上欠席した不登校児童生徒は、児童生徒千人当たり28.9人でした。
全国平均が1000人当たり38.6人前後(割合にすると全国平均3.86%に対し福井2.89%)であることを踏まえると、福井の低さがわかります。しかもこれは単年の好成績ではなく、7年連続で全国最少という記録です。

学力の面でも、福井県は長年にわたり全国トップクラスをキープしています。
令和6年度の全国学力・学習状況調査では、福井県の小中学生は国語・算数(数学)ともに全国平均を上回り、すべての教科で全国3位以内に入りました。教科別で1位を獲得したのは、実に5年ぶりのことでした。
直近の令和7年度調査でも、中学校の数学が全国3位、理科は秋田県・石川県と並んで全国2位(小学校の理科も同様に2位タイ)と、依然として上位に位置しています。
単発のブームではなく、何年にもわたって積み上げてきた実力であることが数字からも読み取れます。

「県内トップ」のデータは、実は県全体の底上げによるものでした

グルメやものづくりの日本一記事では、都道府県レベルの日本一のあとに「県内で一番強いのはどこか」を掘り下げるのが定番です。ところが、学力や不登校の統計は、序列化を避ける目的もあって市区町村別・学校別の順位が公的に公表されていません。つまり「福井県内でどの市町がNo.1か」という問いには、公的データでは答えが出せないのが実情です。

そのかわり見えてくるのは、県内どこでも同じ水準の取り組みが行われているという「面」の強さです。

福井県教育委員会は、学力向上プランの実践研究に取り組む拠点校を、福井市(福井地区)・鯖江市(鯖丹地区)・坂井市(坂井地区)・大野市(奥越地区)・美浜町(二州地区)・小浜市(若狭地区)の7ブロック8校に配置し、県内全域で足並みをそろえて授業改善を進めています。
特定の都市だけが突出しているのではなく、県内どこに住んでいても似た水準の教育を受けられる仕組みそのものが、福井の強みだと言えそうです。

現場レベルの工夫も独特です。
福井県内では、教室と廊下の間に壁や窓を設けない学校づくりが広がっており、教員同士が互いの授業を見学しやすく、集中できていない児童生徒にも気づきやすい環境ができています。
宿題も「出せば終わり」ではなく、未提出の場合は放課後に居残りしてでも完成させるなど、全員が学習をやり切る姿勢を徹底しているといわれます。派手な改革ではなく、こうした地道な積み重ねが、数字となって表れているようです。

関連する行政施策・制度

現場の努力を後押しする仕組みも整っています。
福井県教育総合研究所は、県独自の学力調査「SASA」を実施し、結果をすぐに授業改善へ反映するサイクルをつくっています。全国学力・学習状況調査は年1回ですが、県独自調査を組み合わせることで、より短いスパンで課題を把握し手を打てるのが特徴です。

子育て・教育環境への投資も手厚くなっています。
福井県は高校授業料について独自の無償化制度を設けているほか、保育料や子どもの医療費の負担軽減にも力を入れています。待機児童ゼロの状態が長年続いているとも紹介されており、「産み育てやすい」環境が「学びやすい」環境の土台になっている構図がうかがえます。不登校対策の面でも、学校に行きづらい子どもを追い詰めない支援の在り方が、近年の教育現場では意識されるようになってきました。

暮らしのリアル

教育分野の強さは、学校の中だけで完結しているわけではなさそうです。
福井県立図書館は、県民1人当たりの個人貸出冊数・入館者数がともに全国1位で、貸出冊数は6年連続の日本一を記録しています。人口当たりの蔵書冊数も全国平均3.30冊に対し福井は7.07冊と、全国トップです。学校の外にも本に親しめる環境が整っていることが、学びの土壌を厚くしている一因かもしれません。

家庭のあり方にも特徴があります。
福井県は共働き率61.2%で全国1位(電気代日本一の記事でも紹介した福井らしい暮らしぶりです)。加えて、三世代同居・近居の文化が根強く残っており、両親が働いていても祖父母が子育てを支えられる土壌があります。地域や家族ぐるみで子どもを見守る環境が、不登校割合の低さのような数字にも、間接的につながっているのかもしれません。

まとめ

福井県の教育分野日本一は、学力向上プランや拠点校体制、県独自の学力調査といった「仕組みの物語」と、図書館文化や三世代同居・共働きという「暮らしの物語」が重なって生まれた記録です。
総合順位では譲った年があっても、教育分野だけは初回から一度も譲らなかったという事実は、派手さより地道な積み重ねを重んじる福井らしさそのものと言えそうです。

出典

  • 一般財団法人日本総合研究所「全47都道府県幸福度ランキング2024年版」(jri.or.jp
  • FURUSATO「『幸福度ランキング』福井県が6回連続で総合1位」(furusato-web.jp
  • 福井新聞ONLINE「幸福度ランキング 教育分野 日本一」関連記事(fukuishimbun.co.jp
  • 福井新聞ONLINE「無理に学校に行かなくてもいい?…不登校の児童生徒、最多を更新 福井県内2024年度小中学校、1千人当たりは全国最少」(fukuishimbun.co.jp
  • 日刊県民福井Web(中日新聞)「福井 5年ぶり教科別1位 全国学力テスト 全教科3位以内」(chunichi.co.jp
  • 文部科学省「令和7年度全国学力・学習状況調査 結果公表(3)資料」(mext.go.jp
  • はぐくむ.net(福井市結婚・子育て応援サイト)「福井県 学力日本一の要因に迫る!」(学力向上プラン拠点校7ブロック8校)(hagukumu.net
  • 東洋経済education×ICT「『全国学力テスト』成績上位県の意外な共通点 小・中ともに石川、秋田、福井がトップに位置」(教室と廊下の壁がない学校、宿題の徹底)(toyokeizai.net
  • 福井県教育総合研究所「県学力調査(SASA)」(fukui-c.ed.jp
  • ママソレ「福井の子育て支援事情についてご紹介!『幸福日本一ふくい』の子育てとは」(待機児童ゼロ・高校授業料無償化)(mama.chintaistyle.jp
  • 福井県「県立図書館の貸出冊数、6年連続日本一!」(pref.fukui.jp
  • とどラン「都道府県別図書館蔵書数」(人口当たり蔵書冊数7.07冊、全国1位)(todo-ran.com
  • 福井新聞ONLINE「人口減少の一方、福井県の世帯数は過去最高に 核家族世帯が53%、3世代同居世帯は11%」(fukuishimbun.co.jp
  • 福井県「令和2年国勢調査」(共働き率61.2%、全国1位)(pref.fukui.lg.jp

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