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【都道府県ランキング】まぐろの年間支出額日本一は静岡県。その中のNo.1消費地・静岡市は、まさに"まぐろ王国"だった

2026年8月14日

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【都道府県ランキング】まぐろの年間支出額日本一は静岡県。その中のNo.1消費地・静岡市は、まさに"まぐろ王国"だった

まぐろの年間支出額で日本一といえば、真っ先に名前が挙がるのが静岡県です。
しかもこれ、たまたま今年だけ1位だったわけではありません。2021年のランキングでも、最新の令和7年(2025年)データでも、静岡が首位から動いていません。

なぜここまで長くまぐろに強いのか。理由をたどると、日本有数の遠洋まぐろ漁業基地の存在にまで行き着きます。県内で本当にまぐろを食べているのはどこか、なぜそこまで強いのか、地元でどう食べられているのかまで、じっくり深掘りしていきます。

静岡県がまぐろ年間支出額日本一である理由

総務省の家計調査を基にした2024年の都道府県別データでは、静岡県の1世帯あたりまぐろ消費支出額は1万1635円で全国1位です。2位の山梨県(8336円)に3299円もの差をつけ、全国平均4533円の実に2.6倍にのぼります。中部地方の中でも、隣の石川県(2876円)とは4倍以上の開きがあり、地域による消費行動の差がはっきりと表れた数字です。なぜ静岡県だけがここまで突出しているのでしょうか。

理由の1つ目は、水揚げそのものが日本一多いことです。
静岡県公式サイトによると、令和6年の全国主要147漁港のうち、静岡県内漁港のみなみまぐろ(冷凍)の上場水揚量は4850tで、全国シェアは88.9%。びんなが(冷凍)も82.0%、きはだ(冷凍)も58.7%を占め、いずれも全国1位です。まぐろ類とセットで扱われることの多いかつおも、令和5年の漁獲量5万6969t(全国シェア29.6%)で日本一となっています。

理由の2つ目は歴史です。
静岡県の焼津・清水は、明治期から遠洋漁業の基地として発展してきたまちで、遠洋の延縄(はえなわ)漁船が持ち帰る冷凍まぐろの集積地として全国有数の地位を築いてきました。水揚げされたまぐろがそのまま地元の食卓に上がりやすい土地柄が、長年にわたる消費量日本一を支えています。

県も公式に「静岡県では、新鮮で安い魚が手に入りやすいため、まぐろが食卓に上がることも多い」と説明しており、水揚げ量の多さと消費量の多さが直結していることがうかがえます。

県内で最も消費量が多いのは静岡市でした

家計調査は都道府県庁所在市・政令指定都市を対象に行われますが、その静岡県内の調査対象都市である静岡市が、全国の都市の中でもトップに立っています。

静岡県公式サイトによると、令和7年(2025年)の静岡市における1世帯あたりのまぐろ年間支出金額は1万467円、年間購入数量は3520gで、いずれも全国1位です。2位の甲府市(山梨県)は支出金額8668円、3位の東京都区部は8390円。

購入数量では2位が前橋市(群馬県)の2994g。全国平均は支出金額5609円・購入数量1794gなので、静岡市は金額・数量ともに全国平均の約1.9倍を消費している計算になります。

静岡市がここまで強いのは、先述の理由と直結しています。
静岡市清水区にある清水港は、焼津港と並ぶ遠洋まぐろ・かつお漁業の拠点。地元の魚市場や仲卸から新鮮なまぐろが安定して流通し、家庭の食卓にも当たり前のように並んできました。
しかも今回の令和7年データだけでなく、2021年公開のねとらぼリサーチ(2021年データ、1万952円)でも、静岡市は2位のさいたま市(8973円)を大きく引き離す1位。単発の好記録ではなく、何年にもわたって守り続けている"まぐろ王国"だとわかります。

静岡のまぐろを支える2つの漁港、焼津と清水

静岡がまぐろ王国であり続ける背景には、性格の異なる2つの漁港の存在があります。

焼津港は遠洋まぐろ・かつお漁業の一大基地で、令和6年の水揚げ量は12万5000tと全国2位の規模を誇ります。日本のまぐろ類の一定割合がここに集まるといわれ、遠洋の延縄漁船が持ち帰るみなみまぐろは「焼津ミナミマグロ」として静岡県の特産品にも認定されています。

一方、静岡市清水区の清水港は、まちなかに近い立地を生かして地元流通・観光の窓口としての役割を担ってきました。
港に揚がったまぐろがそのまま鮮魚店や飲食店に流れ、観光客も気軽に味わえる環境が整っています。「水揚げの焼津」と「食卓・観光の清水」、この2つの港が役割を分担しながら静岡のまぐろ文化を支えてきたことが、県全体の消費量を押し上げている理由の1つといえるでしょう。

まぐろは刺身など生で調理してもおいしく栄養満点な上、頭に良いとされるDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む健康食品としても注目されており、これも静岡県民の食卓に根づいている理由の1つと考えられます。

地元での楽しみ方(ご当地グルメ・食べ方のコツ)

静岡市のまぐろ文化を象徴するのが、清水港エリアに集まる「まぐろ丼」の名店です。

JR静岡駅前の「清水港みなみ」は、まぐろ卸会社が直営するまぐろ丼専門店で、連日行列ができる人気ぶり。オリジナルブレンドの甘めの酢飯に天然まぐろをたっぷりのせた丼が、約1000円という手頃な価格で味わえます。
清水駅から徒歩5分の「河岸の市 まぐろ館」には、新鮮なまぐろ丼にまぐろの唐揚げ・あら汁が食べ放題で楽しめる店も並び、清水港はまぐろの町として知られています。

食べ方の豆知識として、静岡ではまぐろを刺身だけでなく、余った部位を活用したネギトロや、漬け丼にして楽しむ家庭も多くあります。

消費データを見ると、静岡市はまぐろの支出金額(1万467円)だけでなく購入数量(3520グラム)も日本一なので、単に高級な部位を少量買うのではなく、日常的にまぐろを食べる量そのものが多いことがわかります。まさに"消費でも二冠"の実力です。

訪れるならここ(代表的スポット)

まぐろ料理と買い物を一緒に楽しみたいなら、清水港の「河岸の市」がおすすめです。
清水駅から徒歩約5分とアクセスがよく、新鮮な海の幸を扱う店舗や飲食店が集まっています。訪れるなら、まぐろの卸が活発になる午前中がにぎわいのピークです。

もう少し足を延ばすなら、焼津港近くの「焼津さかなセンター」も見どころです。
焼津港・小川港・大井川港で水揚げされた海の幸を扱う約70店舗が集まり、なかでもまぐろ専門店が軒を連ねる「まぐろ街道」は一番の活気を見せています。場内には握り寿司や海鮮丼が味わえる飲食店も約10店舗あり、東名焼津インターチェンジから車で約2分というアクセスの良さも魅力です。

おうちで楽しむなら、ふるさと納税も

自宅でも静岡のまぐろを味わいたい方には、ふるさと納税がおすすめです。

静岡市には「天然まぐろのネギトロ 1.5kg(100グラム×15パック)」という返礼品があり、寄付額は1万円(税込・執筆時点)から。小分けパックなので、ごはんのお供や丼として好きな分だけ使えるのがうれしいポイントです。焼津市や吉田町などほかの県内自治体からも、まぐろを使ったネギトロなどの返礼品が人気を集めています。

まとめ

静岡県がまぐろの年間支出額で日本一なのは、単なる偶然ではありません。
焼津港・清水港という日本有数の遠洋まぐろ漁業基地を抱え、新鮮なまぐろが安定して食卓に届く土地柄が、何年にもわたって"まぐろ王国"の称号を守り続けてきました。県内トップの静岡市は、支出金額・購入数量ともに全国平均の約1.9倍という圧倒的な数字を記録しています。清水港のまぐろ丼や焼津さかなセンターの活気を実際に味わいに、静岡を訪れてみてはいかがでしょうか。

出典

まぐろ消費支出額ランキング都道府県【2024年】|統計で見る都道府県
まぐろの年間支出金額・年間購入数量 日本一|静岡県公式ホームページ
「マグロ」への支出額が多い都市ランキングTOP30!第1位は「静岡市」!【2021年データ】|ねとらぼリサーチ
みなみまぐろ(冷凍)等の上場水揚量 日本一|静岡県公式ホームページ
かつお漁獲量・産出額等 日本一|静岡県公式ホームページ
水揚げ金額、5年連続で日本一 焼津漁港|中日新聞しずおかWeb
まぐろ専門店みなみ|焼津港みなみ・清水港みなみ
港町ならではの品揃え!「焼津さかなセンター」へうまい魚を買いに行こう|たびらい観光情報
天然まぐろのネギトロ 1.5kg(静岡市)|ふるさとチョイス

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