納豆の年間支出額で日本一といえば、真っ先に名前が挙がるのが福島県です。
しかもこれ、今年たまたま1位だったわけではありません。総務省の家計調査(都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)によると、2024年・2025年と2年連続で全国トップを守り続けています。
しかも驚くのはここからです。
県内でもっとも納豆を愛しているのは、ほかでもない県庁所在地・福島市そのもの。都道府県レベルの日本一と、市区町村レベルの日本一が同じ場所で重なるという、なかなか見ない"二段構えの王座"なのです。
ではなぜ、福島市民はこれほど納豆を求めるのか、いま話題のコラボ商品や地元ならではの食べ方まで、じっくり深掘りしていきます。
福島県が納豆の年間支出額日本一である理由
総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」によると、2023〜2025年の3年平均で福島県は1世帯あたり年間7,102円を納豆に支出しており、全国1位です。
最下位の和歌山県(2,627円)とくらべると、約2.7倍もの開きがあります。単年でみても、2024年は7,830円で1位、最下位の和歌山県(2,627円)とは約2.98倍の格差でした。
これほどの差が生まれる理由は、気候や大豆の産地というより、地元に根付いた"納豆を食べる暮らしの習慣"にあります。
福島市内のスーパーマーケットでは、納豆売り場だけで20種類以上を扱う店が珍しくありません。売り場面積の広さそのものが、市民の納豆好きを物語っています。
しかも県内No.1は、県庁所在地・福島市でした
家計調査の都道府県庁所在市ランキングでは、2025年も福島市が7,658円で全国1位、2位は水戸市(7,313円)、3位は盛岡市(7,271円)でした。福島市は2024年から2年連続でこの座を守っています。
福島市はこの実績を単なる数字で終わらせず、「納豆のまち福島」を公式に掲げてまちおこしに活用しています。
専用サイト「ねばりんく」やグルメマップを整備し、市内の飲食店を巻き込んだ発信を続けているのが特徴です。県庁所在地であり、なおかつ市区町村別でも日本一というのは、ほかの「日本一」ではあまり見ない、珍しい重なり方といえます。
注目のトレンド:あの国民的スナックとまさかのコラボ
2025年8月、カルビーと福島市は初めての共創プロジェクトを立ち上げました。
地元の大学生や飲食店を交えたワークショップを経て生まれたのが、『ポテトチップス 納豆×浅漬け風味』です。
福島市には、納豆に白菜の浅漬けをのせて食べるという地元ならではの一皿があり、この組み合わせを「福島市らしさ」としてそのままスナック菓子に落とし込んだのが今回のコラボです。2026年7月6日から、青森県・秋田県・岩手県・宮城県・山形県・福島県・新潟県の東北7県限定で数量限定発売されました。
地元での楽しみ方:白菜の浅漬け×納豆、そして市を挙げてのイベント
福島市には、納豆に食文化として根付いた楽しみ方がいくつもあります。
- 白菜の浅漬けを納豆にのせて混ぜて食べる、というのが福島市らしい定番の食べ方です
- 2023年10月〜2024年1月には、市内32店舗が参加する「納豆料理コンテスト」を開催。56品の納豆料理に792票が集まりました
- 2024年8月〜翌年3月には、毎月10日を「納豆の日」とするキャンペーンも実施しています
- 老舗としては1971年創業の納豆店が、福島県産大豆を使った「なっとちゃん」などを地元で長く愛されながらつくり続けています
秋田県や山形県の「納豆汁」のような郷土料理としてのデータは、福島県では確認できませんでした(データなし)。ただしその分、白菜の浅漬けとの組み合わせや、市を挙げたイベントの多さが、福島市ならではの納豆文化を形づくっています。
お取り寄せ・関連情報
福島市のふるさと納税では、桃やさくらんぼなど果物が返礼品の中心で、納豆単体の返礼品は今回確認できませんでした(データなし)。おうちで福島の納豆文化を楽しみたい場合は、地元メーカーの詰め合わせや、話題のコラボ商品をお取り寄せしてみるのがおすすめです。
まとめ
納豆の年間支出額日本一は福島県、そのなかでもトップを走るのは県庁所在地・福島市自身でした。
県レベルと市区町村レベルの日本一が同じ場所で重なるという珍しい構図の裏には、20種類以上の納豆が並ぶ売り場、白菜の浅漬けと合わせる独自の食べ方、そしてカルビーとのコラボにまで発展した市を挙げてのPR活動がありました。次に納豆を手に取るとき、福島市の"納豆愛"を思い出してみてください。
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