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【都道府県ランキング】鉄道混雑率No.1は東京都・日暮里舎人ライナー!176%が示す6年連続ワーストの理由

2026年8月15日

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【都道府県ランキング】鉄道混雑率No.1は東京都・日暮里舎人ライナー!176%が示す6年連続ワーストの理由

鉄道の混雑率で日本一(=全国最悪)なのが東京都です。数字の裏には、東京圏への一極集中と通勤需要の回復基調があります。
都内でもとりわけ混雑が集中しているのが、東京都交通局の日暮里・舎人ライナー。2025年度実績で176%を記録し、6年連続で全国ワースト1位という記録を更新しました。

なぜこれほどの混雑が続くのか、輸送力を増やせない構造的な事情や沿線の実情まで深掘りします。

東京都が鉄道混雑率日本一である理由

国土交通省は2025年7月28日、令和7年度(2025年度)に実施した都市鉄道混雑率調査の結果を公表しました。

調査は三大都市圏(東京圏・大阪圏・名古屋圏)を中心に、主要区間の最混雑1時間における輸送力と輸送人員をもとに混雑率を算出するもので、今回は主に2025年10月から11月の乗車データが使われています。

結果は、東京圏の平均混雑率143%(前年度比+4ポイント)、大阪圏117%(同+1ポイント)、名古屋圏126%(前年度比増減なし)。三大都市圏のなかで東京圏だけが突出して高く、しかも前年度からの悪化幅も最大でした。

もともと東京圏は在宅勤務(テレワーク)の普及率が高く、コロナ禍直後は混雑率の低下が目立った地域でした。それが2025年度にかけて再び上昇に転じており、出社回帰の動きと東京圏への人口・雇用の一極集中が、数字にはっきりと表れています。

都内トップは日暮里・舎人ライナー「赤土小学校前→西日暮里」176%

東京都のなかでも、もっとも混雑率が高かったのが日暮里・舎人ライナーです。

赤土小学校前→西日暮里間、朝7時30分から8時30分の1時間で、輸送力4,924人に対し輸送人員8,681人。定員より3,757人も多く乗っている計算になり、混雑率は176%に達しました。
これは全国でもっとも高い数字で、同区間は以前から慢性的に混雑率上位の常連。2025年度で6年連続の全国ワースト1位となっています。

国土交通省の調査による全国の混雑率ワースト5は、次のとおりです。

1位 日暮里・舎人ライナー(赤土小学校前→西日暮里) 176%
2位 西日本鉄道貝塚線(名島→貝塚) 169%
3位 JR埼京線(板橋→池袋) 167%
4位 東京メトロ日比谷線(三ノ輪→入谷) 163%
5位 JR総武快速線(新小岩→錦糸町)/東京メトロ東西線(木場→門前仲町) 160%(同率)

ワースト5のうち3路線が東京圏に集中しており、東京圏全体の混雑悪化を象徴する結果となりました。

なぜ改善できないのか? 5両編成が前提の「新交通システムの壁」

東京都交通局も手をこまねいているわけではありません。
座席をボックス型からロングシートに変えた330形車両への置き換えを2024年度に完了させ、あわせて編成数も15編成から20編成に増やし、座席数を1割ほど増やす対策を実施しました。

それでも176%という高い混雑率が解消しないのには、構造的な理由があります。

日暮里・舎人ライナーは開業当初から「1編成5両」を前提に高架軌道や駅施設が建設されており、営業を続けながら車両を長編成化することができません。
一部の駅を通過する急行運転についても、軌道の形状上の制約から導入が難しいとされています。増発・急行運転・長編成化といった、一般的な鉄道路線でとられる混雑対策の多くが、そもそも実施できない構造になっているのです。

2025年度の調査では、日暮里・舎人ライナーだけでなく「意外な路線」の混雑悪化も報告されました。

京成押上線と湘南モノレールがともに157%を記録し、従来目立たなかった路線の混雑率上昇が指摘されています。また、コロナ前の2019年度に混雑率199%で全国ワースト1位だった東京メトロ東西線は、2024年度にいったん150%まで低下したものの、2025年度は160%に再び上昇しました。東京圏全体で、通勤需要の回復が特定の路線だけでなく、幅広い路線に及んでいることがうかがえます。

暮らしのリアル―「陸の孤島」から急成長した沿線

日暮里・舎人ライナーは、荒川区の日暮里と足立区の舎人地区を結ぶ9.7kmの新交通システムで、2008年3月30日に開業しました。それまで足立区西部は鉄道空白地帯で「陸の孤島」とも呼ばれており、開業によって都心へのアクセスが大きく改善しました。

開業当初、東京都は1日あたりの乗客数を5万1000人と予測していましたが、実際の利用はこれを大幅に上回るペースで推移しています。令和6年度の1日平均乗車人員は約9万5000人にのぼり、当初予測の約1.9倍です。

地価が比較的手頃だったこともあり、沿線では急速に宅地化が進み、人口増加が路線の利用者数を押し上げました。便利になったからこそ人が集まり、その結果として混雑が慢性化するという、開発が進む郊外路線に共通する構図が、日暮里・舎人ライナーにも表れているといえそうです。

まとめ

東京都が鉄道混雑率日本一である背景には、東京圏への一極集中と通勤需要の回復基調がありました。

都内でもっとも混雑するのは、日暮里・舎人ライナーの赤土小学校前から西日暮里間で、2025年度実績は176%、6年連続の全国ワースト1位です。車両の置き換えや増備といった対策は進められているものの、「5両編成前提」という開業当初からの構造上の制約が、抜本的な混雑緩和を難しくしています。

かつて「陸の孤島」と呼ばれた沿線が急成長を遂げた結果としての混雑という側面もあり、数字の裏には東京の郊外開発の縮図が見えてきます。

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